樹安ママの発達障がいな毎日

発達障がいのあるあるを、時にはゆるく、時にはマジメに。

ただ待つ。ひたすら待つ。その3

発達障がいにもいろんなタイプがありますが、うちの子たちは知らないことや知らない人を怖がって固まるタイプの自閉症スペクトラムです。

 

娘が小さい頃に通っていた特別支援学校の幼稚部でのこと。支援学校の幼稚部であっても、健康診断というものがあります。

娘はいつもと違うスケジュールに対応し受け入れるのに、ものすごく時間がかかりました。当然、健康診断も苦戦が予想されました。

担任の先生は、なるべく娘の気持ちに寄り添って、ギリギリいっぱいまで時間を使って、気持ちを作って、自分の足で保健室へ行って検診が受けられるように…と考えてくれていました。

 

いざ検診が始まって、他の子たちはどんどん検診を済ませる中で、案の定うちの娘だけが残ってしまいました。それでも担任の先生は、大丈夫だよ、自分で行けるまで一緒に待ってるよ、と励ましてくれていました。

娘の気持ちが、覚悟が決まるのを、先生と一緒にどのくらい待っただろうか…そろそろ行けそうかな?と思ったその時!

何と、痺れを切らしたお医者様が自ら教室まで来てしまったのです(>_<) お医者様も悪気はなかったと思いますが、娘にとっては「聞いてないよ!」の行動。今まで時間をかけて作ってきたものが、全て台無しになった瞬間でした。

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結局娘は、その日は検診を受けることができませんでした。

 

でも、このままだと「私は検診を受けられなかった」という失敗体験として、娘の中に残ってしまう…担任の先生は、そのお医者様が再び来校する機会を利用して、改めて検診を受けるチャンスを作ってくださいました。

2回目は、うまくいきました(^_^)

「検診上手にできたね!」先生は成功体験として検診を終わらせてくれたのです。

特別支援学校の幼稚部…この他にもいろいろな場面で娘の成長に寄り添っていただき、本当にお世話になりました。心から感謝です!