樹安ママの発達障がいな毎日

発達障がいのあるあるを、時にはゆるく、時にはマジメに。

生まれ持った能力と獲得したスキルの関係

うちの娘は、小さい時は自分の殻に篭ったままでした。

まわりの見知らぬ人、見知らぬ場所がとにかく怖く、慣れるのにとてつもない時間を要しました。

お友達ともあまり遊ばず、基本は1人遊びを好んでいました。

当時は特別支援学校の幼稚部に通っていましたが、そこで担任の先生が根気強く、少しずつ、娘に寄り添いながら課題を用意してくれて、一歩一歩ゆっくりと成長を見守ってくださいました。

 

そんな娘ですが、生まれ持った記憶力だけはズバ抜けていました。

幼稚園に停まっている車のナンバー数十台分を、ひらがなも含めて全て暗記し、ナンバーの色の違いまで(白か黄色か?文字が緑か黒か?)完璧に覚えていて、みんながビックリしたことがあります。

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やがて娘が年長さんになる頃、年下のお友達の面倒を見始めたのがきっかけで、頑なだった彼女の心が徐々に開き始めました。

今までダメだったことができるようになったり、お友達とも遊ぶようになったり、ある意味人間らしい成長をし始めて、親の私もうれしいやらホッとしたやら。オムツが取れたのもこの頃で、最初にトイレでオシッコが出たときは娘と抱き合って喜びました!

 

でも、娘が心を開くのと反比例して、今までコンピューターのように緻密だった記憶力に綻びが出始めたのです(>_<)

今まで覚えていたはずの地名とかを聞いても「何だっけ?忘れちゃった!」とあっけらかんと答えたのです。

生まれ持った緻密な記憶力は、心が開くとともに緩んできてしまったのかもしれません。

まぁ、人として生きていくのには、緻密な記憶力よりも、あっけらかんとした性格の方が大切な気もするので、これはこれでよかったのかな、でもちょっともったいなかったかも?なんて思います。

 

後世に名を残しているアインシュタインエジソンも発達障がいだったと言いますが、支えるまわりの人たちはきっと大変だったんだろうな…なんて思ったりもします。