樹安ママの発達障がいな毎日

発達障がいのあるあるを、時にはゆるく、時にはマジメに。

お誕生日のエピソード

我が家は6月から7月にかけて、お誕生日シーズンに突入します。私以外の家族が、みんなこの時期に生まれているからです。

先日は、先陣を切って息子の誕生日でした。と言っても、お友達がほぼいないうちの子たちなので、家族だけでこぢんまりとお祝いをします。

この日は息子の好きなお好み海鮮丼(好きな具を乗っけて食べるやつです!)と、食後にお誕生日のケーキ。ロウソクに火をつけて、電気を消して…ハッピーバースデーを歌ってもらっているときの、恥ずかしそうな、でもうれしそうな息子の顔は、見ていてキュンとしちゃいました(^_^)

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お誕生日のエピソード。私が子供の頃は、近所の子供達がお誕生日の子の家に集まって、盛大にお祝いをするのがパターンでした。

私が誕生日のときも、近所の子たちが我が家にやって来たのですが…その時にやったのは、ファッションショー。私が普段着ているお洋服を引っ張り出してきて、みんなで取っ替え引っ替え着て、ファッションショーをする、というもの。

これ、私がやりたかった訳ではないですよ。当時の子供たち、完全に上下関係が成り立っていて、私は上級生のお姉ちゃんたちに逆らえなかったのです。

私の誕生日なのに、なんでこんなことをやらなきゃいけないんだろう…私が子供の頃の誕生日の思い出は、嫌な思い出だったりするのです。

そう思うと、こぢんまりしていても、家族みんなでお祝いをしてもらう息子は、幸せなんじゃないかなって…思うんですよね。

 

もうひとつ、お誕生日のエピソード。

うちの娘が幼い頃は、発達障がいの症状がまだまだ強く、人と目を合わすことなんて、とてもできませんでした。言葉もなかなか出て来ませんでした。

そんな中で迎えた、私の誕生日。まだ元気だったおばあちゃんが、お誕生日の用意をしてくれていました。

当時5歳の娘、やっと言葉が出始めた頃です。おばあちゃんに促されて、ママにおめでとう!って言ってあげなよ、と言われていました。

すると娘は、まっすく私の目を見て、ママ、お誕生日おめでとう、って、言ってくれたんです…!

 

これ、普段の娘からはありえないことです。きっと娘は、ものすごく勇気を振り絞って、私を見て、おめでとうって言ってくれたのだと思います。

この時の感動は、今でも鮮明に覚えていますし、本当にうれしかったです。

今は脳梗塞で半身不随になり、施設に入ってしまったおばあちゃん。コロナ禍でしばらく会うこともできていないのですが、いろいろとお世話になったなぁって、改めて思い出したりもします。

 

そして、もうすぐやってくる七夕。七夕は娘の誕生日でもあります。

今年は娘の大好きなイタリアンと、大きなケーキでお祝いしようかなぁ…楽しみです(^_^)

 

 

 

 

 

最近の娘のルーティン・その2

ブログ更新、だいぶ間が空いてしまいましたね。あれから娘は無事に小学校を卒業して、中学生になりました。

娘が通う学校は小中一貫校なので、中学に上がってもあまり生活は変わらないだろう…と思っていましたが、甘かったようです。

生活が激変してしまった、最近の娘のルーティン…こんな感じです。

 

・部活動(吹奏楽部!)が終わって帰宅するのが6時30分ごろ。

・夕飯まで、しばしのゲーム。

・7時ごろから夕食。

・食後に、学校からの課題である体力作りのトレーニング!(階段昇降運動、反復横跳び、ストレッチ運動)

・汗だくになったところで、お風呂タイム。

・お風呂上がりのストレッチ体操。

…この時点で、いつも10時30分くらいになっちゃいます。

・ここから、毎日の宿題と自学とひとこと日記。

…全部はやりきれないので、11時30分ごろに声をかけて、就寝。

・翌朝5時30分に起き、残りの課題を片付ける。

 

…これ、やりすぎですよね?

まあ、宿題とか自学、日記は毎日やらなきゃいけないものなのですが、体力作りのトレーニングは任意のはず。でも、うちの娘は融通が効かないので、学校から出された課題は、全て片付けないと気が済まないのです。まあ、トレーニングは本人がハマってしまったってのもありますけどね。

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平日は毎日このメニューをこなしているので、週末にはクタクタになります。なので、土日は思いっきり休んでリフレッシュ、日曜の夜からまた地獄のルーティンがスタート…って感じです。

自分たちが中学の頃って、こんなに毎日宿題やらトレーニングやら、やってなかったよなぁ…今の中学生は、ホント大変だと思います。

まぁ、母親としては…娘の体調とメンタルをしっかりチェックして、見守っていかなきゃいけませんね。

 

 

 

 

最近の娘のルーティン

うちの娘、小6にしては背が大きい方だと思います。すでに160cmを超えて、親である私をすでに追い越してしまいました。

しかし、娘の野望はまだまだこんなものではなく…娘によると、目指すは身長2メートル!マジか!

そこで、身長をもっと伸ばしたい娘が彼女なりに考えた、最近の新たなルーティンを紹介します。

 

タブレットで検索した、猫背を治すトレーニン

・縄跳び

・納豆、生卵を食べる

・牛乳を飲む

 

…とまあ、こんな感じです。

正しい姿勢作りと、運動と、タンパク質と、カルシウム。

これが娘の考えた、身長を伸ばすために必要なもの…のようですね。まぁ、大きく間違ってはいないかな?

でも、トレーニングをして、生卵って…ねぇ。

娘の新しいあだ名は「女ロッキー」で決まり!じゃないですか?

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女ロッキーって呼ばれるの、娘はめちゃくちゃ嫌がってますけどね…

 

けっこう、頑張っているんだよ…

発達に遅れのあるうちの子たち。定期的に発達外来の先生に診てもらっています。幼い頃からずっと同じ先生なので、もう10年以上のお付き合いになります。

その先生のところへ行くと、まずは本人から学校のことや日々のことを聞き、次に親である私の意見を聞きます。悩んでいることがあったら、こちらから相談することもできます。

ここ最近は、小6になった姉が思春期に入ったこともあり、親を抜きにして先生と2人っきりになって悩みを相談する時間も取っています。こういう時間も大事ですよね…親に言えないことも、きっとあるでしょうしね。

そんな姉の様子を見て、小3の弟も先生と2人っきりで話したい!と言い始めました。まぁきっと、姉の真似をしたかっただけとは思いますが…先生も快く息子に付き合ってくれました。

 

今のところは娘も息子も、学校生活・日常生活ともに大きく困ったことはなく、現状報告のような感じで話が進んでいましたが…先生と話しているうちに気づいたことがあります。

それは…息子のこと。最近家で、パパとケンカをする時に大爆発したり、ものすごい暴言を吐いたりするのです。そこまで大荒れというわけではないのですが、例えば私のスマホでゲームをしていてうまくいかずに、イライラしてスマホをバンバン叩いてしまうこともあります。

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先生に息子の家での様子を話しながら、私は気づきました。

きっと…息子は学校で頑張りすぎているのかもしれません。

息子の同級生たちは変な仲間意識が強くて、同級生の輪に入って一緒に活動することが、もしかしたら息子には厳しいことなのかもしれません。

同級生たち、一見息子と仲良くしてくれているようでいても、息子に対して「邪魔だからどいて」と平気で言ってきます。

つまり、息子のことを仲間としては見ていないわけですよね…

こういう微妙な空気を、親の私ですら感じるくらいなので、日々の学校生活で息子が感じることは…もっとたくさんあるって、想像できますよね。

 

そんな毎日を、息子なりに頑張って過ごしているのですから…そりゃ家で発散したくもなりますよね。多少家で荒れたって、大目に見てあげてもいいんじゃないかな?って思っています。

きっとそうやって、息子自身が気持ちの整理をしてバランスを取っているんでしょうからね。しばらくは見守ろうと思います。

 

 

 

乗り越えてきて、今がある

うちの娘、もうすぐ小学校を卒業します。

入学したての頃は、まだまだこだわりが強く、はじめての人や場所が苦手でした。友達とも全く馴染めず、先生とばかり一緒にいました。

勉強には辛うじてついて行けましたが、行事等への参加は苦労しました。何をしたらいいのか、どう動けばいいのか…パニックになって動けないでいる娘を、後ろにいる同級生が突っついて、何とかみんなと動きを合わせていました。

家に帰ってきても、特にすることはなく、友達と遊ぶわけでもなく…ただ親子でボーッとテレビを見て過ごしているだけでした。

 

そんな娘に変化が現れ始めたのは、放課後デイサービスに通い始めてから。そこに来ていたのは、娘のようにコミュニケーションに難のある子供たち。自分と境遇が近い子供たちの中で、娘は友達と遊ぶ楽しさとか、仲間の中での気遣いのしかたとか、たくさんのことを学びました。

そして、放課後デイサービスでの経験が自信に繋がったのか?小学校でも次第に、自分らしさを出せるようになってきました。相変わらずこだわりの強さはあるものの、何事にも一生懸命に取り組む娘のことを認めてくれる同級生も出始めました。

放課後デイサービスだけではなく、地元の子供達と一緒に習い事に行く機会も増えてきました。ただ、地元の子供達の中には、ちょっと意地悪な子たちもいて…いじられるというか、いじめられる一歩手前の状態になってしまうこともあり…結局、その子たちとは自然に離れていきました。

 

学年が上がり、成長した娘に任される仕事も増えてきました。学校で今任されているのは、校内放送の仕事。原稿を読むのが上手な娘、褒めてもらえることも多いです。

地域でも任されている仕事があります。それは、由緒ある神社での「巫女」。地元に住んでいる小学校の高学年女子が代々受け継ぐのですが、娘にもバトンが回ってきました。

巫女は祭礼時に神楽舞を奉納します。この踊りを完璧に覚えて、祭礼当日に間違えずに踊るのが、娘にはものすごいプレッシャーになりました。でも、一緒に巫女を担当する同級生とともに何とか踊りを覚えて、祭礼時には無事に踊りを奉納できました。

 

卒業を控えて、コロナ禍で行事が次々と中止に追い込まれる中、娘たちの学年で今取り組んでいるのは…担任の先生に内緒で行う、感謝のフラッシュモブ!でも、このダンスが娘には難しくて、参加したくても自信がなくて…再びのプレッシャーに襲われています。

そんな娘を心配してくれた同級生が、練習会に娘を誘ってくれました。同級生たちが丁寧に教えてくれて、不器用ながらも必死に喰らい付いて練習を重ねて…娘の踊りも何とか様になってきました。

そして練習後、みんなでトランプ大会が始まりました。ババ抜き、ダウト…娘も普通に参加して、楽しそうに同級生と遊んでいました。

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その様子を見ながら、私は娘の今までの歩みを振り返っていました。

小学校に入学当初は友達もいないし、何もできなかった娘が、卒業を控えた今…こうして、みんなと普通にトランプで盛り上がっている…私にはその光景が、本当に眩しく見えました。

今までいろいろなことを乗り越えてきて、今の娘の姿があると思うと…私は本当にうれしく思いました。

 

卒業式の場で、不器用ながらもみんなと一緒にダンスを踊る姿を、今から楽しみにしたいと思います。

そのためにも、コロナが広がってきている今をしっかりと耐えて、無事に卒業式が迎えられるように、今一度気を引き締めたいと思っています。

レッツ・カスタマイズ!

うちの子供たち、ようやく冬休みに入りました。クリスマスにサンタさんからもらったプレゼントで、毎日遊んでばかりいますが…まぁいいんじゃないですかね。

うちの息子は、おもちゃを自分でカスタマイズするのが好きです。とは言っても、おもちゃにペンで直接、好きなように書き込んでいくのです。

例えば、こえだちゃん・エレベーターの木のおうち。息子の大好きなエレベーターつきなので、お気に入りでよく遊んでいるのですが…よく見ると、1階とか、2階とか、階数がペンで書いてあるんです(^_^)

それだけではなく、↑とか↓とか→ ←とか、もういろいろと書き込まれています。もう、すっかり自分仕様にカスタマイズしています。

 

息子が今年のクリスマスプレゼントにもらったのは(というか私が買ったんですけどね…)エレベーターのついたトミカ風のおもちゃ。3階建てのタワーパーキングになっていて、エレベーターで上まで上がると、すべり台で一気に1階までシュルルー!とすべり降りることができるのです。

息子は毎日、これで遊んでいます。家にあるスポーツカーや乗用車、トラックに宅配車にバス、手当たり次第にすべらせています。そしてとうとう、こえだちゃんの人形まですべらせてしまいました。こえだちゃん、楽しそうにすべってました(^_^)

 

このおもちゃには、付属のシールがついています。駐車禁止の標識とか、赤白ストライプの進入禁止シールとか、速度制限のシールとか、いろいろ…でも、息子にこれらのシールは必要ありません。

なぜなら…そう!自分で描いちゃうから!です(^_^)タワーパーキング、すっかり息子仕様になってきています。

さらに息子は、エレベーターのてっぺんから懐中電灯で灯りを照らし始めました。すると…薄暗かったエレベーターの中に、スポットライトが当たっているかのよう…ちょっとだけゴージャス感が増しました。

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我ながら、ナイスな息子だと思います!ふふ、親バカ全開(^_^)

息子が今、いちばん苦手なもの

小3の息子、まだまだこだわりの強さがあります。特に自分の想定外の出来事には全く対応できず、パニックを起こしたりその場で固まってしまうこともあります。

今まで苦手にしてきたこと…自動ドア、勝手に水が流れるフラッシュトイレ、パネルシアター、お母さんたちの井戸端会議、などなど。

これらの苦手なもの、大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつは、自分の想定外で勝手に動いてしまうもの…自動ドア、フラッシュトイレ、パネルシアターがこれに当てはまります。いつ動くのか予測ができないのと、いざ動いた時にびっくりしてしまうのとで苦手なようです。

もうひとつは、その場の雰囲気が苦手なもの。お母さんたちの井戸端会議がこれに当たり、急にみんなが爆笑したり、何やら悪口を言っていたり…そんな雰囲気を息子は察してしまい、ものすごく嫌がってその場を離れてしまうのです。

 

そして、今息子がいちばん苦手にしているものは、2つ目のパターンに当てはまるもので…

TBSで毎週木曜日の夜7時からやっている、プレバト!という番組。おじいちゃんが俳句好きなのもあって、特に俳句の査定コーナーを楽しみに毎週見ています。

息子は特に、番組内で「おっちゃん」と呼ばれている梅沢富美男さんのファンです。そのおっちゃん、成績優秀のため永世名人となり、今は自分の句集を作るために毎週俳句を読んで先生に査定してもらっています。

この査定方法が…すごいんです。

まずは、おっちゃんが作ってきた俳句…大きい掛け軸になってスタジオに登場します。もしこの俳句が掲載オッケーならばいいのですが、ボツ作品になってしまうと…掛け軸もろとも特大シュレッダーにかけられて、せっかくの俳句が粉々になり、紙屑が舞い上がってしまうのです。

しかもこの時、エレクトリカルパレードのテーマ曲が流れて、みんなで手拍子をして囃し立てるのです。その様子を哀しげに見つめる、おっちゃんの姿…息子はこの場面が大嫌いで、その場から逃げ出してしまいます。

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プレバト!の番組自体は息子も好きです。おっちゃんこと梅沢富美男さんのことも、俳句のコーナーも好きです。

ただ、おっちゃんの作品がボツになってしまうと、またあの場面になってしまう…息子はシュレッダーにかけられて舞い散る紙屑のことを「シラス」と呼び、部屋の物陰から「ママ、ママ、もうシラス出てきた?」と、恐る恐る私に聞いてくるのです。

息子の気持ちも、わからないでもないです。息子は本当におっちゃんのことが大好きで、そのおっちゃんが悲しそうにしているのが嫌なだけ…なんだと思います。

もしかしたら、息子は今後シュレッダー恐怖症になってしまうかもしれませんね…