樹安ママの発達障がいな毎日

発達障がいのあるあるを、時にはゆるく、時にはマジメに。

ホースセラピーの魅力

ホースセラピーとは、馬との触れ合いを通じて子供たちの内面の成長を促し、また馬に乗ることで体幹を鍛えることもできる、比較的新しいセラピーです。

私たちの地域に、このホースセラピーをやってくれる施設があります。馬は道産子が2頭いて、指導者の方は馬の負担にならないように、セラピーの予約を組んでくれています。うちの2人はこの施設に通い始めて、もうすぐ1年になります。

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セラピーの大まかな流れ…まず馬に挨拶がてら、ブラッシングや蹄のお手入れをします。次に鞍をつけて、馬を牧場まで引いて連れて行ってあげます。その後実際に馬に乗りますが、子供たちの段階によって先生がその日のカリキュラムを個別に考えてくれます。乗馬が終わったら、最後にお礼のエサをあげて、小屋の手入れ、フンの始末などをして終わります。

最初は何をするにも怖々していたうちの2人ですが、先生方が丁寧に教えてくださり、またどんどん子供たちにお世話をやらせてくれるので、今はお世話も上手になりました。実際の乗馬もかなり上達し、姿勢も良くなってきました。

ごくたまに時間があると、親である私たちも馬に乗せてもらうことがありますが、実際に乗ってみると想像以上に怖い!落ちやしないかとヒヤヒヤします。自分が乗ってみると、子供たちが軽々と乗っているのが本当にすごいな、子供は柔軟だな、と思います。

先生は生の動物に対する接し方も教えてくれます。馬はとっても優しく可愛らしいのですが、しっかりルールを守らないと怪我をしてしまいます。危ないことに対する指導は、子供たちに繰り返して徹底します。

 

とある日、娘と一緒にセラピーに取り組んでいた男の子。彼はベテランで乗馬もとっても上手なのですが、自分に自信がないのか、僕にはできない、が口癖です。先生は、できる子なのにもったいない!と思っているのでしょう…彼のメンタルをビシバシ鍛えます。やればできる!やってごらん!もっとこうして!ほらできたー!…彼も課題を克服して、うれしそうにしています。

別の日、些細なことで気持ちが滅入ってヤル気をなくしてしまった男の子。気分のムラがあるのは、発達障がいの子たちによくあることです。そんな時は、その子のママと先生とでその子の気持ちに寄り添い、決して無理はさせません。先生によると、やる気がないのに無理に乗せても、相手は動物だから危ないとのこと。結局その子は気持ちを立て直し、その日の後半少しだけ馬に乗ることができました。

 

子供たちの身体とメンタルと、両方を鍛えてくれるホースセラピー。馬の優しさに癒され、時には刻々と変わる夕焼け空にも癒されます。

人気が出てきていて、予約を取りづらくなっているのが難点ですが、ぜひ多くの子供たちに体験してほしいなーと思う、素晴らしいセラピーです!