樹安ママの発達障がいな毎日

発達障がいのあるあるを、時にはゆるく、時にはマジメに。

誕生日のフシギ

発達障がい児である上の娘が、特別支援学校の幼稚部に通っていた頃のお話。

当時通っていた子供たちの多くは、自閉症ADHDなど、何らかの発達障がいを抱えていました。お母さんたちと話をしていて、ひとつわかったこと…それは、誕生日がゾロ目の子が多いこと!当時通っていた子供たちは全部で13名ですが、そのうちの5名がゾロ目生まれ…3月3日、7月7日、8月8日、10月10日、11月11日生まれだったのです。

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発達障がい児。ただでさえ特徴の濃い子供たちの集まりですが、このゾロ目生まれの子供たちは、特に強い個性を持っている気がします。

例えば3月3日生まれの女の子。彼女は発達の遅れはあるものの、自閉症ADHDなどの、どのタイプにも属さないのだそうです。言葉が全く出てこないのですが、彼女の中に伝えたいことがたくさんあって、必死に体で、ボディランゲージで表現します。彼女の小さな体の中には、言葉にならないたくさんの伝えたいメッセージがあるってことが、見ていてよくわかります。

次に、10月10日生まれの女の子。彼女も言葉を全く持ちませんが、豊かな感性の持ち主です。好きなものに囲まれると体全体で喜びを表現するのですが、不快なものに対しては全身で怒りをぶつけます。そして、愛情表現も豊か!天使のようなハグをしてくれることもあります。好きな音楽に乗せて、感性の赴くままに体を揺らしたりもします。

そして、うちの娘もゾロ目生まれ。しかも7月7日の七夕生まれです。うちの娘は真っ直ぐすぎる性格の持ち主だと思います。欲しいものは欲しい、イヤなものはイヤ、うれしいときは心からうれしくて体が震える…人一倍本能の赴くままに生きていて、表現もストレートでわかりやすいと思います。

 

ちなみに、うちの息子はゾロ目生まれではありませんが、6月9日生まれ。陰陽を表しているような数字の並び、ゾロ目に近いものがあると思います。

うちの息子も特徴は強く、一言で言えば「人たらし」…人のことをよく見て、気にかけて、その人が欲しいものとか、やりたいこととかをよく覚えていて、実際にプレゼントもします。人の誕生日も一度聞いたら忘れません。

一方で、押しの強すぎる一方的な人は苦手としていて…怖そうな雰囲気からか?全く近寄ろうともしません。実は、小学校という場所そのものが苦手でして…恐らくその理由は、先生が一方的に指示を出す場であるからかな?という気がしています。

 

ゾロ目生まれの全員が全員、特徴が強いという訳ではないと思いますが…何か関係があるのかな?という気がしています。「発達障がい」ということ自体、まだまだ偏見を持たれることも多いですが、私は今の時代に必要な、強い個性を持った人たちだと思っています。

でも中には、学校生活や社会生活に対応できるように、抗精神薬を使って発達障がいの特性を押さえ込んでいる親御さんもいます。それはつまり、その子らしさを薬で押さえ込んでしまっているということであり、言いかえればその子そのものの姿を否定してしまっている、ということです。

どんな子であっても、その子らしく生きていく価値はあります。症状が強すぎて日常生活が困難になる場合は除くとしても…投薬により親がその権利を奪ってしまうことは、無自覚であっても本当にやめてほしいことだと、心の底から思っています。