それ、ボクの大事なもの!
我が家の面々は、お片づけが苦手です。
娘はソファーで読んだ本をそのまま出しっぱなしにしておくし、パパは脱いだ洋服をソファーにそのまま置いておくし…でも、勝手に洗濯すると「まだ着れるから置いておいたのに…」とか言われてしまうし。
なので、我が家のソファーは…ご想像にお任せします。ハハ、ハハハ…
でも、息子の場合はちょっと違うようです。
息子は自分のお気に入りを、テーブルの上や、床の上とかに並べるのです。特にお気に入りなのは、鉛筆やペンなどの筆記具。文字や数字をホワイトボードに書いたり、自動販売機やエレベーターなどを段ボール箱に書いて、ごっこ遊びをしたりするのが好きなので、筆記具は彼にとって必需品なのです。
なので、掃除をするのも大変!彼が並べたお気に入りは、下手に動かすことができないのです。この辺は「こだわり」の部分なので、仕方ないのですが…結局、部屋が片づかないのは同じです。
私も最近は、ちょっとお片づけをあきらめています。結局すぐに汚くなるし、今の私には時間と気持ちの余裕もなく…
でも先日、あまりに汚い!もうイヤ!という気持ちになってしまい、できる範囲でお片づけをしました。パパや子供たちのものでも、さすがにこれはいらないだろう…と思うものだけは処分をしました。
そして翌日。息子があわてて言ってきました。
「ママ、ぼくの大事なエレベーターがない!」
…え?確かに昨日お片づけはしたけど、さすがに(息子の書いた)エレベーターは捨ててないよ…
でも、息子は必死に何かを探しています。
そこで、私も一緒に探すことにしました。でも、息子がエレベーターの何を探しているのか?私には見当がつかなかったので…息子にヒントをもらいました。
息子によると…色は青、小さい四角い形、矢印、などのキーワードが出てきました。
探しながら考えていたら…あ!ひとつ思い当たりました。
それは、畳の上に落ちていた古いシール。青くて、小さくて、四角くて、矢印マークが書いてあったシール。もういらないと思って、お片づけの時にゴミ箱に捨てたのを思い出しました。ゴミ箱の中を探してみたら…ありました!
息子を呼んで、これ?と聞いたら…
「こーれーだーよー、もうー!」
私にとっては、もう粘着力のなくなった古いシール。でも、息子にとっては大事な、エレベーターのスイッチだったんですね。
ホッとした様子で、段ボール箱に書いたエレベーターで遊び始めた息子。ゴミ出しをしてしまう前で、本当によかった…私もホッとしたのでした。